◯田中太郎委員
本日は3点質問をさせていただきます。
まず1点目ですが、昨年策定された区の新しい「気候変動対策計画」に関連してお伺いいたします。この計画には、災害時のエネルギー供給に関する施策として、太陽光発電や蓄電池の導入推進が記載されていますが、現在の区内公共施設への導入状況について、進捗はいかがでしょうか。また、これらの設備のメンテナンスや緊急時の稼働体制について、具体的な運用計画があれば教えてください。
次に2点目ですが、今年度から開始された「緑の防災拠点整備事業」について伺います。防災公園として整備される予定の施設がいくつか挙げられていますが、現在計画中の4カ所の進捗状況と、それぞれの地域特性を踏まえた防災機能の違いについて、現時点での概要を教えてください。また、地域住民の方々から、こうした施設を活用した防災訓練の実施を求める声も多くありますが、その実施予定についてもお聞かせください。
最後に3点目ですが、昨年10月から実施されている防災啓発キャンペーン「みんなでそなえる」の反響についてお尋ねします。このキャンペーンで配布された防災グッズや資料について、具体的な申請数や区民からのフィードバックがありましたら教えてください。また、今年度末までに新たに取り組む予定の企画があれば教えてください。
◯環境課長
田中委員の御質問に順次お答えいたします。
まず1点目の太陽光発電や蓄電池の導入状況についてですが、区内の公共施設においては、令和5年度末までに全体の約35%に設置が完了しており、今後さらに拡大する予定です。メンテナンスにつきましては、現在外部業者と契約を結び、定期点検を行っております。また、緊急時の稼働については、主要施設ごとに手動切り替えの手順を定めたマニュアルを整備済みでございます。
次に2点目の「緑の防災拠点整備事業」についてですが、現在計画中の4カ所のうち、2カ所は基本設計が完了し、他の2カ所も令和6年度中の着工を目指して準備を進めております。それぞれの施設では、地域の避難ニーズを踏まえ、例えばA公園では広域避難場所としての機能、B公園では物資集積拠点としての機能を備える予定です。防災訓練につきましては、地域の自治会や消防団と協力し、今年度末にモデル訓練を実施予定です。
最後に、啓発キャンペーン「みんなでそなえる」についてですが、配布物の申請数は約18万件に達し、特に防災ラジオと多機能ライトが人気を集めております。区民の方々からは「役立つ情報が満載だった」との声が寄せられており、次年度に向けた改善点も整理中です。今後は、オンラインでの防災ワークショップの開催を検討しており、多様な形で啓発活動を展開してまいりたいと考えております。
◯田中太郎委員
ありがとうございます。特に1点目の太陽光発電と蓄電池の導入については、現場での運用が確実に行われるよう、さらなる体制強化をお願いしたいと思います。また、「みんなでそなえる」のオンライン企画には大いに期待しております。引き続きよろしくお願いいたします。
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